Inside Robocon(1)

http://www.official-robocon.com/jp/kosen/kosen2004/index.html
先週から地区予選が始まりました。まずは北海道から。簡単なルールの説明をしますと、フィールド中央にある山(オリンポス山)の中腹に置かれたアメフトボール(ローバーボールと言う。各チームに1個ずつ)を、山の中心にどれだけ近づけることが出来るかといった競技です(フィールド平面図等)。山の中心(オリンポススポット)から、ローバーボールまでの距離が、スコアになります。もちろん少ない方が勝ち。
平面図で、フィールド中央に大きな円がありますが、この中にはマシン本体(操縦者が操作できるマシン)は上空も含めて入ることが出来ません。ローバーボールはこの中にあるため、本体は触れることすら出来ません。そこで、メッセンジャーボールを使います。メッセンジャーボールは、進入禁止ゾーンに入ることが出来るマシンです。スタート時はフィールドの2つの角に置かれています。ただし、操縦者はこれをコントローラで操作することが出来ません。電源の投入から全ての動作を本体を介して行う必要があります。そのため、本体のアームなどで電源を入れ、その後は押す、引く、自律走行などの手段で操作することになります。ちなみに、ボールという名前がついているとおり、メッセンジャーボールにはボールが無ければいけませんが、空気を抜くことができるので、つぶしたボールをちょこんと乗せておくだけというのが普通のようです。
ルールにはいくつかの反則事項があります。例えば、進入禁止ゾーンへの侵入などです。反則があると、記録に50cm加算されるペナルティがあります。接戦になればなるほど、この50cmは痛いほどに効いてきます。もしオリンポススポットに入れたとしても、反則があれば負ける可能性があるわけです。逆に、大差のゲームなら特に意味はないと考えていいでしょう。やや卑怯な考えですが、相手の能力を見極めた戦略が必要だということです。
さて、北海道地区の結果は、函館Aが優勝です。推薦では、シード初戦で負けた旭川Bが出てます。これら2チームが、国技館での全国大会に行くことが出来ます。なぜ1勝もしていないチームが全国に出ることになったのかは、また明日。