ロボコン全国大会

まずはロボコン大賞の豊田高専、おめでとうございます。勝てる上で美しいマシンということで、放送の中で見られたマシンから選ぶとすれば文句無しです。
逆にいえば、今回の大会は勝てるマシンはあまり美しくない(というか汚い)という感じでした。汚いというのは、まぁ文字通り言葉が汚い表現ですが、こう表現するしかないのであしからず。妨害するチームは、妨害するというアイデアを持って戦っているわけで、他のチームはそれを覚悟した上で戦略を練らないといけません。そのため、上空に掲げるタイプのマシンが出てくるということです。妨害を全く考えずにマシンを作るのは、近年のロボコンではちょっと考えられないわけで。ルール上想定可能な妨害行動に関してはある程度の対策を取って、その上でロボコン大賞を狙えるアイデアがあるならそれを突き詰めるというのが通常の流れだと思います。
にしても、松江は強すぎました。あれほど「簡素」「高速」「広範囲」な妨害はすごすぎます。優勝しなければ、ロボコン大賞候補になっているレベルだと思います。ルール上相手のメッセンジャーボールに触れることは出来ないので、あんな妨害網を張られたらどうしようもなくなります。で、触れることが出来ないはずなんですが、どこかのマシンは自分のメッセンジャーボールで突撃を仕掛けました(メッセ同士ならいいのかも)。が、スロープに垂直に張られた柵(確かれ〜じとんぐとかいう専門用語が有ったような)にぶつかっても無駄だったようです。あれに勝つには、まず相手のミスを祈るしかないです。
さて、だいぶ前に書いたんですが、最悪の妨害法があります。現役生と話してるときに思い浮かんだんですが、さすがにそれを実際にやるのは気が引けたようで。その妨害法とは、大量のボールをフィールド上にばら撒く方法です。この方法は、メッセンジャーボールに触れることが絶対に出来ないことが前提なんですが、もし可能なら松江どころではない話になると思います。フィールド上に大量のボールをばら撒けば、相手はその間をぬって走るしかありません。隙間が無ければ通れず、もしボールに触れれば減点です。さすがにこんな戦略はアイデアマンシップ(ロボコン用語)に反すると思うのですが、ルール上可能だったのかどうか。調べるのはちょっと面倒なので、問題提起程度に。
あと、エキシビションの話。長岡そいがぁは地区大会では普通に動いてたのにどうしたんでしょう。ちょっと残念です。それとさらに残念なのは、打ち出し方式のマシンがいなかったこと。もしかしたら、最初のほうで負けてるのかもしれませんが、テレビで見られなくて残念です。地区大会ではそこそこいました。茨城カサパルトは射角70度程度で高く打ち出し、あらかじめ空中に張られたネット(メッセンジャーボール)に乗せるというもので、いわば玉入れのかごが巨大になったものです。見た目的に楽しいと思ったんですが、非常に残念な理由により地区初戦で敗退しました。ベスト8に打ち出しが残っていないということは、戦略的に打ち出しが劣るということなんでしょうか。気になるところです。