出足を速く

SIGGRAPHの論文実装レースことSBR。去年は出足がむちゃくちゃ遅くなったのと、初参加でいきなり発表者という無茶をして何がなんだか分からないまま終わってしまいました。今年は反省して、先々週あたりからTim Rowleyのところをちょくちょく見てました。でもって割と応用も利きそうなのが見つかったので休日使って読了&仮実装完了。

Shai Avidan, Ariel Shamir. Seam Carving for Content-Aware Image Resizing

タイトルの通り、画像のスケーリングについての論文です。普通にスケーリングすると、特に縦横比の変化する場合に画像がゆがむわけですが、この論文は画像中の重要なところは残すスケーリング処理を提案しています。あと、おまけで画像の一部を消したりもできます。

,

画像はとりあえずで実装したプログラムで横方向につぶしてみたものです。教会の塔の部分や、右の家のフェンスが維持されているのが分かります。逆に、左下はかなりひどいです。

解説ムービーとか論文中では、赤ちゃんの顔がぺしゃんこになったり、海岸の写真から人が一人ずつ消えていったり、日本のどこかでカップルが離れ離れになったりと、変なサンプルだらけです。