高専プロコン行ってきた

第18回高専プロコン at 津山行ってきました。フォトライフでは物足りないので今回から flickr 使ってみます。

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高速で津山へ向かう途中。山の向こうに雲がっ!ずいぶん高いところに着たなぁと思ってたんですが、道端の標識見たらそんなに標高高くなかったので実は霧っぽかったです。


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朝日がまぶしい8時半過ぎに到着!なぜか会場の写真は撮らずに Microsoft 高専キャラバンプリウスさんを撮ってきました。ナンバーの 307 と 5000 は「みんな高専」を意味しているとの事。開会式終わった後は、しばらくプレゼン審査のほうを見ていました。今年から特別協賛に新顔が増えたのですが、その中でも mixi の小山さんがほぼ全部に質問してたのが印象的でした。

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午後に入って競技部門スタート。ずらっとおじさん方が並んで椅子に座っているので何なのかと思ったら、津山高専の先生が審査員として参加しているとのことです。実況は「ここまで!」のセリフが特徴的ないつもの人。相変わらず辛口です。

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今回のテーマは「石垣工務店」。数と最低落札価格が決まっているブロックを使って石垣を組み立てます。全体でブロックの数が決まっているため、他のチームに買い占められることもあります。ルールの詳細はプロコンのサイトで。例年通りネーミングにネタが含まれていたりするのですが、久留米の「もってけ!ブロック −最後に笑っちゃうのはぼくらのはず−」が終了1分前から組み立て始めて間に合わなかったり、宮城の「持ってけWAWAWA −大変なものを盗んでいきました−」が手違いか何かで高額入札して実況につっこまれまくったりと、しっかりやってくれました。あと、沼津が FPGA 実装のコンピュータを持ち込むという気合っぷり。開発環境に Xilinx ISE 9.1となってました。

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学生交流会ということで催されたクイズ大会。各高専から応募されたご当地問題が出題される中、広島高専からの出題が不意打ち(写真右)。

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2日目は母校の競技部門が敗者復活したのを見届けた後、自由、課題部門のデモを見てました。ちなみに今年のテーマは「子供心とコンピュータ」です。これは課題部門のプレプレ音楽隊(松江高専)。加速度センサを腕や足に付けて音楽を演奏しようというものです。プレゼン審査の段階で、「加速度センサから Bluetooth で計測」と言っていたので気になって聞いてみたところ、ワイヤレステクノロジー社の製品を使っているようです。このセンサ、加速度の計測機能に加えて、デジタル入出力機能などを備えており、これらを Bluetooth 経由で制御できるようなので便利そうです。作品自体のほうは、まだセンサを使いこなせていないようだったので、モーションと音楽のシンクロがいまいちでした。パンチで音を出したいだけなら加速度の大きさが 2G 超えたかの判定だけでいいと思うんだけどなぁ。他にもいくつか加速度センサを使った展示が見受けられました。

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こちらはかの有名な津山高専シス研の Septentrio。ブログのエントリを星に見立てて表示する作品です。テーマに沿っているか?という点を除けば面白そうな作品でした。Wii でも動くし(写真参照)。エントリが星になるのですが、それに対するコメントは衛星として表示されるようです。閉じた SNS として作ろうとしていたようですが、既存のブログのデータを引っ張ってきてビューアとして使えるようにしたほうが面白そうだなと思いました。説明してる学生に「どこの学生ですか?」と聞かれたのですが、そんなのとっくの昔の話です。


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徳山高専のおはじきぱっちん♪。左の「さんすうできるかな?」モードでは、2+5=○というような映像が出てきて、○の中に答えの数だけおはじきを入れることで答えることができます。シンプルで分かりやすい作品です。ほぼ全てのインタフェースがおはじきを使ったものとなっています。キャリブレーションも四隅におはじきを置いて行う辺りが素敵。映像を出しながらおはじきの位置を検出するために差分とったりしているのかなぁと思って聞いてみたら、画面が切り替わるときに真っ暗になるので、そこで普通に検出しているとのことでした。このトリックに気づかなかった自分にかなりショック。

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次は自由部門。詫間電波の WIND+WOW です。某研究室の人が見たら「あれと同じじゃん」と言われそうですが、こちらはマーカーありです。指導教員の方が画像処理を専門にされているそうなので話をうかがったところ、いくら肌色とか使ったところで、誤動作が激しかったら意味がないので、マーカーを使うことにしたそうです。マーカーもユーザの服の色に応じて何色か用意していました(写真左の丸いやつ)。映像は気合はいりすぎのフル HD。もちろん GeForce 8800 GTX だそうで。窓が画面の手前に付けられていますが、これを開けると風が吹いてくると同時に香りも提示されます。いい仕掛けです。

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最後は敢闘賞(=参加賞)だったけど自分の中ではすごくいい線行ってた THE PRESENMASTER。分かりやすく言えば、SlideShare、または Google Presently と Ustream をごっちゃにしたシステムです。プレゼンのスライド(画像)と発表者の動画をオンライン生中継できます。Ust みたいなコメントも OK。タイトルの元ネタっぽい感じで Vo(口頭説明)、Da(プレゼン資料)、Vi(発表者の動作)に対する評価もできます。しかも実装は Flex2。展示してる学生に公開してくれと何度も言っておきました。

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そして競技部門決勝戦……が、昼飯行ってる間に終わってた!しかも放置してある試合結果の中に母校の名前が!初の決勝進出おめでとうございました。涙が出ます。

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閉会式の前に、津山高専専攻科の井上君の特別講演。まぁ知る人ぞ知るですが、自分の中では某氏以来の逸材が出てきたなという感じです。プロコン出身者が特別講演をするという点ではまさに某氏以来ですし。あれは三重大会のときだったかな。講演のほうも KBT から始まる自身の経緯や、競技部門システムの種明かし(このときまで井上君が一人で作っていたのは秘密だった)まで、大変面白かったです。講演のメインテーマである「プロコンを超えて」には強く同意。

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そして閉会式。課題、自由は弓削商船のダブル優勝、競技は敗者復活から勝ちあがった宇部が優勝でした。うちの競技は決勝進出ということで特別賞でした。おめでとう。4年生なので来年が気になります。来年は福島が主管校で、開催地はいわき明星大学だそうです。福島の校長が「いわきへは常磐線の特急で……」と言った瞬間に会場がざわめいたのは去年の茨城開催での惨劇が思い出されたからでしょう。新居浜のときも台風がひどかったし最近は天候に恵まれないことが多いみたいです。



全体的に思ったのは、やはり特別講演のテーマの「プロコンを超えて」。プロコンだけで終わってしまうにはあまりにももったいない作品があるので、それらをいかに伸ばしていくか考えなければならないと思います。あと、今度からは名刺でもぶら下げておこうかと思います。